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反射回数と計算精度の関係

住宅では壁が多くかつ薄いので、最大反射回数を大きくして、 壁の反射波と透過波を計算することが必要です。
図1はいくつかの部屋からなる住宅の計算モデルです。
屋内の1点に送信アンテナを置き、これから見通し内にある観測線1と見通し外にある観測線2を考えます。 観測線の長さはそれぞれ1m、周波数=2.5GHzです。
図2-図4に計算結果を示します。図の左半分が観測線1、右半分が観測線2です。
図2と図4は受信電力分布、図3と図5は遅延特性分布です。
図2と図3は最大反射回数=5回のとき、図4と図5は最大反射回数=10回のときです。
見通し内では、受信レベルの大きい直接波があるために、 多重反射・透過波の影響は相対的に小さくなります。
一方、見通し外では、計算結果を収束させるには、大きい最大反射回数が必要になります。
図6、図7は見通し外の一点での遅延プロファイルと伝搬経路図です。

図1 計算モデル(住宅)

図2 最大反射回数=5回の受信電力分布
左:観測線1、右:観測線2
:位相差あり、:位相差なし

図3 最大反射回数=5回の遅延特性分布
左:観測線1、右:観測線2
:平均遅延時間、:遅延スプレッド

図4 最大反射回数=10回の受信電力分布
左:観測線1、右:観測線2
:位相差あり、:位相差なし

図5 最大反射回数=10回の遅延特性分布
左:観測線1、右:観測線2
:平均遅延時間、:遅延スプレッド

図6 1観測点の遅延プロファイル(見通し外、最大反射回数=10回)

図7 1観測点への伝搬経路図(見通し外、最大反射回数=10回)