HOME EEM-MOM

物体の極近傍の電界分布

モーメント法で用いるワイヤグリッドモデルでは、 物体の極近傍の電界分布について注意が必要です。
簡単なモデルとして図1のような正方形の板に上から平面波が入射するモデルを考えます。
正方形の1辺は600mm、分割数=6、偏波方向=X方向、正方形の中心=原点とします。
図2がY=0面の電界分布です。 物体から離れた点での電界は正しく計算されますが、 物体の極近傍に不自然な分布が見られます。
図3が板と同じ面(Z=0面)の電界分布です。 要素長(=600mm/6=100mm)を周期とした非物理的な分布が見られます。
物体から要素長ほど離れると図4のように不自然な分布はなくなります。
以上から、EEM-MOMでは、 物体からの距離が要素長以内の極近傍の電界分布は正しく計算されないことに注意して下さい。
物体から十分離れた近傍界と、 遠方界は正しく計算されます(誤差要因が急激に減衰するため)。
入力データ (右クリック+保存)


図1 計算モデル

図2 Y=0面電界分布

図3 Z=0面電界分布

図4 Z=100mm面電界分布