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線状アンテナの導線半径について

右の図のようなダイポールアンテナを計算します。
全長=50mm、要素数=25(要素長=2mm)、周波数=2-4GHzとします。 従って中心周波数(3GHz)でアンテナ長が半波長になります。
以下に、導線半径が0.1mm(=λ/1000)、0.5mm(=λ/200)のときの、 入力インピーダンスと入力アドミッタンスの周波数特性を示します。
これから、半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスは導線半径によってあまり変わりませんが、 それ以外では導線半径によって変わることがわかります。
なお、アンテナの共振周波数の定義として、 「電流が最大となる周波数」または「入力インピーダンスが純抵抗になる周波数」 のいずれをとるにしても、入力インピーダンスの周波数特性より、 入力アドミッタンスの周波数特性を観察した方が便利です。
◆入力データ:sampleのdipole.mom

入力インピーダンスの周波数特性(2-4GHz) 入力アドミッタンスの周波数特性(2-4GHz)
導線半径=0.1mm
同左
導線半径=0.5mm
同左

モーメント法には、「導線半径は要素長の1/3以下にしなければならない」という制限があります。
右の図は導線半径=2mm(=要素長)としたときの電流分布です。 電流分布に非物理的な振動が見られ、計算結果の信頼度が低下していることがわかります。