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パルス波形の決め方

時間領域(パルス)で給電点を選択したときはパルス波形を指定する必要があります。
通常は既定値(微分ガウスでパルス幅=0:推奨値)で十分です。

パルス波形については、通常は[ガウス]と[微分ガウス]は同じ結果を与えますが、 ループアンテナなどでは、[ガウス]を指定すると、図1のように磁界が減衰せず、 計算結果は信頼できません。
このとき[微分ガウス]を選択すると図2のように減衰します。 図3は入力アドミッタンスの周波数特性(0.5-4GHz)です。
図3からわかるように低周波で入力アドミッタンスがゼロにならないために、 図1のように直流成分を持つガウスパルスで励振したときに永久電流が流れ、 減衰しません。 このようなアンテナでは、 直流成分を持たない微分ガウスパルスを指定することが必要です。
なお、励振したパルスのスペクトルはポスト処理の1.の[給電点][スペクトル] で確認できます。

次にパルス幅については、通常は推奨値で十分です。 このときの実際のパルス幅は画面とsol.logに表示されます。
図4はパルス幅を大きくしたときの結果です。 高周波側の精度が落ちることがわかります。
図5はパルス幅を小さくしたときの結果です。 図ではわかりにくいですが低周波側の精度が落ちます。
パルス幅に推奨値を設定して計算した結果が思わしくないときは、 パルス幅を変えて計算して下さい。 適切なパルス幅には数倍の許容範囲があります。 どのようなパルス幅を与えても結果が思わしくないときは、別の原因があります。

パルス波形に[ファイル]を選択するのは主に時間波形そのものを観測することが目的です。

◆入力データ:sampleのloop.fdm

図1 ガウスパルスの収束状況

図2 微分ガウスパルスの収束状況

図3 入力アドミッタンスの周波数特性(パルス幅推奨値:W/dt=89)

図4 入力アドミッタンスの周波数特性(W/dt=300)

図5 入力アドミッタンスの周波数特性(W/dt=10)