WindowsでOpenMOMをそのまま実行するときは開発環境は不要ですが、
ソースコードをコンパイル・リンクするときは、
コマンドプロンプトを起動してOpenMOMフォルダに移動した後、
以下のコマンドを実行してください。
なお、[6]で述べた開発環境がインストールされているものとします。
> cd src
> nmake clean
> nmake 実行プログラム(omm.exe)が作成されます
> cd ..
Linuxでソースコードをコンパイル・リンクするときは、
コマンドラインでOpenMOMフォルダに移動した後、
以下のコマンドを実行して下さい。
なお、[6]で述べた開発環境がインストールされているものとします。
$ cd src
$ mv Makefile_gcc Makefile
$ make clean
$ make 実行プログラム(omm)が作成されます
$ cd ..
(注1)
Makefile_nccはNECスパコン用、Makefile_fccは富士通スパコン用のMakefileです。
Windowsでプログラムを実行するだけのときは以下の実行環境が必要です。
(1) SIMD
SIMD対応の実行プログラムを実行するための準備は特に必要ありません。
ただし、AVXを使用するにはSandyBridge(第2世代Coreプロセッサー)以降のCPUが必要です。
(2) OpenMP
OpenMP対応の実行プログラムを実行するための準備は特に必要ありません。
ただし、実行プログラムのあるフォルダにランタイムライブラリvcomp140.dllが必要です。
(配布ファイルに含まれています。ファイル名の"140"はVC++のバージョンを表します。)
OpenMOMでは必要メモリーを半減するために連立一次方程式を単精度で計算しています。
通常の用途ではこれで問題ありません。
倍精度で計算する実行プログラムを作成するにはMakefileの下記の行を有効にして再コンパイルしてください。
CFLAGS = $(CFLAGS) /D_DOUBLE (VC++の場合)
CFLAGS += -D_DOUBLE (gccの場合)
なお、Windows用の倍精度実行プログラムomm_double.exeが配布ファイルに含まれています。